
セックスレス夫婦の定義です。
以下、フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋
セックスレス夫婦(せっくすれすふうふ)とは、長期間セックスをしていない夫婦のことをいう。単純に「セックスレス」とも呼ばれる。
日本性科学会による定義では、「特殊な事情が認められないのにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1ヶ月以上もなく、その後も長期にわたることが予想される場合」を指す。
概要
夫婦、家庭の問題を語り合うインターネット上の掲示板では、しばしば活発な意見交換の行われるテーマの一つになっている。
セックスレスになるきっかけとしては、妻の妊娠や出産、子育て、夫の単身赴任、仕事の多忙などによるストレスや疲労などが挙げられる。また、社会的な過度の緊張で男性を中心に性欲の減退や早い時期からのインポテンツ(勃起不全)、女性の性交時の疼痛(性交痛)なども挙げられる。
夫婦間での性交渉が極端に少なくなり、あるいは皆無となっても、仲が良く意思疎通がうまくいっているならば、なんら問題はない。しかしそのことから夫婦間の意志疎通の不具合が噴出して、家庭内暴力、家庭内離婚、不倫、その他の問題が生まれてくる場合もある。従来、離婚の原因としてしばしば「性格の不一致」が理由に挙げられているが、実はこれは「性の不一致」を言い換えた表現であるとも言われている。
上記以外の理由として、日本の場合、夫婦は歳を重ねると性的に積極的であることがよくないこととされる風潮が伝統的にあった。現在でも高齢者となってなお性欲が旺盛だったり、頻繁に性交渉があることについて恥の感覚が残っているが、逆に高齢となっても性生活を楽しみたいと言う夫婦が増え、高齢によるインポテンツや性交痛に悩んでいると言う夫婦も増えている。
なお、2004年度の厚生労働省と日本家族計画協会の共同調査によると、先述の定義に照らした場合、日本の夫婦の実に32%(およそ3組に1組弱)までもがセックスレスに相当し、さらに1年以上性交渉のない夫婦は2割(32%のうちではなく全夫婦の2割)にのぼるとの事である(もちろん、これは高齢カップルを含んでいる)。アメリカにおいては性交渉が1年に10回を下回る夫婦をセックスレスとし、20%の夫婦が当てはまるとされる(NHSLS調査1994)
これらは夫婦間のコミュニケーションがうまくいっていないことが根本的な問題であり、それがセックスレスと言う形で現れ、夫婦間の不満の原因になる。抜本的な解決策は、自分たちの問題意識を共有し、相手の呼吸を感じ、肩にふれることができる距離でともに行動する機会をふやし、夫婦間のよりこまやかなコミュニケーションを回復することであろう。
また、玄田有史および斎藤珠里によれば、個々の夫婦の問題であるというとらえ方の他に、日本人の労働環境が深く関わっているという。
参考文献
『仕事とセックスのあいだ』玄田有史、斎藤珠里 朝日新書
そのこと(SEXレス)から夫婦間の意志疎通の不具合が噴出して、家庭内暴力、家庭内離婚、不倫、その他の問題が生まれてくる場合もある。従来、離婚の原因としてしばしば「性格の不一致」が理由に挙げられているが、実はこれは「性の不一致」を言い換えた表現であるとも言われている。
我々は、セックスレスにより、このような重大な問題が起きうることを認識しなければなりません。